
[ WORK CALENDAR ]
作業暦カレンダー
農業・林業・漁業・畜産の月別作業スケジュールを一覧。季節ごとのリスクや補助金情報も掲載しています。
林業 ― 10月の勘所
10月は間伐・主伐ともに最盛期を迎え、原木市場への出荷がピークになる月。市場価格はこの時期に年間の方向性が見えてくるため、出荷タイミングの判断が収益を大きく左右する。スギ中丸太(直径14〜22cm)の単価は需給バランスで変動幅が大きく、市場動向を週単位で確認する習慣が必要。朝晩の気温が10℃を下回る日が増え、かかり木処理時の判断力低下による事故が増加する時期でもある。受け口・追い口の基本を徹底し、焦らず安全第一で作業すること。
主要作業
- ○間伐・主伐の最盛期
- ○搬出作業(林道・作業道を利用)
- ○原木市場への出荷ピーク
- ○造林事業の実績報告準備
- ○シイタケのほだ木管理
! 注意・リスク
- !朝晩の冷え込み:低体温症に注意。重ね着で体温調節
- !かかり木処理:無理な処理は死亡事故につながる。正しい手順を遵守
- !降雨後の滑りやすい斜面:スパイク付き地下足袋の着用
→ 実践ポイント
- →伐倒方向は受け口・追い口の基本に忠実に。風向き・傾斜・枝張りを総合判断する
# 旬情報・データ
- #マツタケ収穫期(地域により異なる)
- #キノコ類(シメジ・ナメコ)の最盛期
- #紅葉期の広葉樹材は色味が美しく銘木向き
病害虫・獣害
- !ニホンジカ:秋の繁殖期で行動範囲が拡大。植林地への侵入に注意
- !ツキノワグマ:冬眠前の食いだめ期。どんぐり凶作年は人里への出没増加
- !マツノザイセンチュウ:松枯れ被害木の伐倒・焼却処理の時期
地域差
- 秋田・青森:ブナ・ナラなど広葉樹の銘木産地。紅葉期の伐採材は人気が高い
- 吉野・天竜:スギ・ヒノキの有名産地。秋の出荷が最盛期
- 北海道:10月後半から初雪の可能性。冬季閉鎖前の搬出を急ぐ
来月の準備
11月は日没がさらに早まる。作業時間を見直し、ヘッドライトの準備をしておく
届出・法規制
- 伐採届:伐採開始90日〜30日前に市町村へ提出(10月開始なら7月末〜9月初旬が期限)
- 保安林の伐採:都道府県知事の許可が必要。申請には相当の期間を要するため早期対応を
二十四節気と農事
寒露10/8頃霜降10/23頃
秋の伐採最盛期。気温低下で含水率が下がり始める。初霜の目安。冬季伐採の準備と林道の冬支度を開始。
本カレンダーは一般的な目安情報です。地域・年度により異なる場合があります。詳細は各都道府県の農林水産部・漁業協同組合等にご確認ください。 本文中の含水率・活着率・作業効率・飼料効率・日数などの数値は、公的統計の集計値ではなく、一般的な作業暦に基づく実務上の目安として示しています。
公的資料に基づく数値の出典
- 春一番の定義: 気象庁(福岡管区気象台「春一番に関するお知らせ」)
- 間伐率(材積率35%以内): 森林法施行規則第12条第1項第3号/林野庁(森林施業に関する資料)
- 植栽密度(スギ・ヒノキ 3,000本/ha程度): 林野庁(植栽密度に関する資料)
- ワカメの都道府県別シェア(令和6年): 農林水産省「漁業・養殖業生産統計」/岩手県(県勢に関する統計)
- 氷見の寒ブリ水揚げ(豊漁日に1日1,000本超): 氷見漁業協同組合(「ひみ寒ぶり水揚速報」/2026-08-12確認)
- サクラエビの商業漁獲が駿河湾のみである点: 静岡市(公式観光サイト「するがのごくらく」/2026-08-12確認)