
[ WORK CALENDAR ]
作業暦カレンダー
農業・林業・漁業・畜産の月別作業スケジュールを一覧。季節ごとのリスクや補助金情報も掲載しています。
林業 ― 9月の勘所
9月は秋の間伐シーズンの幕開けであり、年間の素材生産量の多くをこれから12月までの4ヶ月で稼ぐことになる。間伐率は材積率35%以内(森林法施行規則第12条第1項第3号)が上限で、これを超えると残存木の風倒リスクも急激に高まる。9月はまだ台風シーズンの真っ只中でもあるため、伐採計画は気象予報を見ながら柔軟に組む必要がある。日没が急激に早まり、17時には薄暗くなるため、奥山での作業は15時を撤収目安にし、下山ルートの安全を確保すること。
主要作業
- ○秋の間伐シーズン開始
- ○主伐(皆伐)・搬出作業
- ○きのこ原木林の整備
- ○森林調査(蓄積調査・生長量調査)
- ○来春植林用の苗畑管理
! 注意・リスク
- !台風シーズン継続:作業前に気象情報を必ず確認
- !スズメバチ:9月は最も攻撃的。巣の撤去は専門業者に依頼
- !秋の日没早まり:15時以降の奥山作業は計画的に
→ 実践ポイント
- →間伐率は材積の30%以下が基本。過間伐は風倒被害を招く
# 旬情報・データ
- #マツタケ(9月下旬〜。アカマツ林)
- #広葉樹の伐採適期開始(紅葉前)
病害虫・獣害
- !スズメバチ:攻撃性が最も高まる時期。巣の近くでの作業は特に注意
- !ツキノワグマ:どんぐり類の豊凶により出没頻度が変動。堅果類凶作年は要警戒
- !カシノナガキクイムシ:被害木の伐倒処理。くん蒸処理も検討
地域差
- 長野・岐阜:マツタケの産地。アカマツ林の管理と収穫が重なる
- 北海道:9月から紅葉が始まり、広葉樹の伐採適期に入る
- 西日本:まだ残暑が厳しく、熱中症対策を継続
来月の準備
10月の本格的な伐採に向け、原木市場の需要動向を確認し出荷計画を立てる
届出・法規制
- 伐採届:伐採開始90日〜30日前に市町村へ提出(秋の伐採シーズン前に早めに手配)
- 伐採後の状況報告:伐採完了から30日以内に市町村へ提出義務
二十四節気と農事
白露9/7頃秋分9/22頃
朝露が降り始める頃。秋の間伐・主伐シーズンの本格開始。昼夜等分。日没が早まるため作業時間の見直しを。
本カレンダーは一般的な目安情報です。地域・年度により異なる場合があります。詳細は各都道府県の農林水産部・漁業協同組合等にご確認ください。 本文中の含水率・活着率・作業効率・飼料効率・日数などの数値は、公的統計の集計値ではなく、一般的な作業暦に基づく実務上の目安として示しています。
公的資料に基づく数値の出典
- 春一番の定義: 気象庁(福岡管区気象台「春一番に関するお知らせ」)
- 間伐率(材積率35%以内): 森林法施行規則第12条第1項第3号/林野庁(森林施業に関する資料)
- 植栽密度(スギ・ヒノキ 3,000本/ha程度): 林野庁(植栽密度に関する資料)
- ワカメの都道府県別シェア(令和6年): 農林水産省「漁業・養殖業生産統計」/岩手県(県勢に関する統計)
- 氷見の寒ブリ水揚げ(豊漁日に1日1,000本超): 氷見漁業協同組合(「ひみ寒ぶり水揚速報」/2026-08-12確認)
- サクラエビの商業漁獲が駿河湾のみである点: 静岡市(公式観光サイト「するがのごくらく」/2026-08-12確認)