Sanchi.JP - 日本の一次産業メディア

令和7年度林業で使える補助金・助成金一覧

最終更新日: 2026-03-14 | 出典: 農林水産省、林野庁、水産庁、農畜産業振興機構の公式情報に基づく

林業の主要補助金 — 一目で比較

造林補助金★★☆
環境保全・省エネ
対象:
森林所有者、森林組合、林業事業体等(森林経営計画の認定を受けた者)
上限:
標準単価に基づく(施業種別・地域により異なる)
補助率:
国3/10 + 都道府県上乗せで約68%程度
林業成長産業化交付金★★★
設備投資・機械導入
対象:
都道府県、市町村、素材生産事業者、木材加工業者、森林組合等
上限:
事業計画による(施設整備は大規模可)
補助率:
交付等要綱の別表に規定(メニューにより異なる)
森林多面的機能交付金★☆☆
環境保全・省エネ
対象:
地域住民等で構成する活動組織(山村活かし隊)
上限:
活動種別ごとの交付単価(詳細は公式サイト参照)
補助率:
定額(活動内容に応じた単価)
緑の雇用事業★☆☆
新規就農・就業
対象:
林業への新規就業希望者・林業経営体
上限:
研修経費として事業体に支給(1人あたり金額は年度ごとに設定)
補助率:
定額
林業利子助成・融資★★☆
設備投資・機械導入
対象:
林業事業体・木材産業事業者
上限:
上限3億円(または借入金額のいずれか低い額)
補助率:
利子助成(利率最大2%)
花粉発生源対策★★☆
環境保全・省エネ
対象:
都道府県、苗木生産者、森林所有者等
上限:
記載なし(都道府県への交付金方式)
補助率:
記載なし(交付等要綱に規定)
森林経営管理制度★☆☆
経営安定・改善
対象:
市町村(森林所有者との間で経営管理権を設定)
上限:
森林環境譲与税の配分額(市町村への譲与基準による)
補助率:
—(譲与税であり補助金ではない)
林業労働安全対策★☆☆
人材確保・育成
対象:
林業経営体
上限:
安全診断は無料(事業全体として予算措置)
補助率:
定額

新規参入・就業を目指す方への補助金

新規就農・就業人材確保・育成公募中★☆☆易しい

「緑の雇用」現場技能者育成対策事業

緑の雇用事業

上限額

研修経費として事業体に支給(1人あたり金額は年度ごとに設定)

補助率

定額

窓口

都道府県の林業労働力確保支援センター・森林組合

対象: 林業への新規就業希望者・林業経営体 | 所管: 林野庁 | 公募: 通年(事業体の受入体制に応じて随時)

林業への新規就業者の確保・育成を図るため、林業経営体が行うOJT研修に対する支援を行う事業です。3年間のフォレストワーカー研修やトライアル雇用(3ヶ月)、キャリアアップ研修を実施します。

✏️sanchi.jp編集部の解説

研修生個人が直接申請するのではなく、林業経営体が研修計画を提出して申請する仕組みです。就業希望者は受入先の事業体を通じて参加でき、手続きは比較的簡単です。

こんな人向け:

林業に転職・就業を希望する方。林業経営体で新人の採用・育成を検討している経営者

申請のコツ:

まず都道府県の林業労働力確保支援センターや就業ガイダンスに参加して情報収集しましょう。トライアル雇用(3ヶ月の短期研修)から始めることで、林業への適性を確認できます。

編集部メモ:

フォレストワーカー研修(3年間)→フォレストリーダー(5年目)→フォレストマネージャー(10年目)のキャリアパスが用意されている。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

設備投資・機械導入に使える補助金

設備投資・機械導入公募中★★★難しい

林業・木材産業成長産業化促進対策交付金

林業成長産業化交付金

上限額

事業計画による(施設整備は大規模可)

補助率

交付等要綱の別表に規定(メニューにより異なる)

窓口

都道府県林務課・森林管理局

対象: 都道府県、市町村、素材生産事業者、木材加工業者、森林組合等 | 所管: 林野庁 | 公募: 都道府県を通じた要望調査(5〜7月頃)

林業の成長産業化を実現するため、高性能林業機械の導入や木材加工流通施設の整備を支援する交付金です。川上から川下までの一体的な体制構築により、国産材の安定供給体制を強化します。

✏️sanchi.jp編集部の解説

事業構想の策定と林野庁長官による承認が必要です。都道府県の優先順位付けを経るため、地域の林業振興計画との整合性が重要です。事業評価制度(費用対効果分析)も導入されています。

こんな人向け:

高性能林業機械の導入や木材加工施設の整備を検討している森林組合・素材生産業者

申請のコツ:

都道府県の林務課との事前相談が不可欠です。森林経営計画の認定を受けていること、地域の木材需給計画と整合した事業計画を作成することが採択のポイントです。

編集部メモ:

正式名称は「林業・木材産業成長産業化促進対策交付金」。森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策補助金の別表2に規定。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

設備投資・機械導入公募中★★☆普通

林業施設整備等利子助成事業(林業基盤整備資金)

林業利子助成・融資

上限額

上限3億円(または借入金額のいずれか低い額)

補助率

利子助成(利率最大2%)

窓口

日本政策金融公庫・農林中央金庫・都道府県林務課

対象: 林業事業体・木材産業事業者 | 所管: 林野庁 | 公募: 通年(融資申込に合わせて随時)

林業・木材産業の設備投資に必要な借入金の利子負担を軽減する制度です。林道整備・林業機械導入・木材加工施設の整備等に係る融資の利子の一部を助成し、経営の安定と投資を促進します。

✏️sanchi.jp編集部の解説

融資の審査と利子助成の申請が並行して必要です。事業計画書の作成と返済計画の立案が求められますが、金融機関の担当者がサポートしてくれます。林業経営改善計画の認定等が要件となります。

こんな人向け:

大型の林業機械や木材加工施設への投資を金融機関からの借入で行う事業者

申請のコツ:

日本政策金融公庫の林業関連融資メニューを確認しましょう。利子助成の対象となる事業かどうかを都道府県の林務課に事前確認し、融資と助成の申請を同時に進めると効率的です。

編集部メモ:

融資限度額・金利の最新値は日本政策金融公庫の公式サイトで確認可能。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

経営安定・改善のための補助金

経営安定・改善公募中★☆☆易しい

森林経営管理制度(森林環境譲与税)

森林経営管理制度

上限額

森林環境譲与税の配分額(市町村への譲与基準による)

補助率

—(譲与税であり補助金ではない)

窓口

市町村の森林管理担当課

対象: 市町村(森林所有者との間で経営管理権を設定) | 所管: 林野庁(森林環境税は総務省所管) | 公募: —(市町村が主体的に実施)

森林所有者自ら経営管理できない森林について、市町村が経営管理権を取得し、意欲と能力のある林業経営者に再委託する制度です。財源として森林環境譲与税(住民税に1,000円/年を上乗せ)が活用されます。

✏️sanchi.jp編集部の解説

森林所有者の個人的な申請は不要です。市町村が森林所有者に対して経営管理の意向を確認し、管理できない森林について経営管理権を設定する仕組みです。森林所有者は市町村に相談するだけで手続きが進みます。

こんな人向け:

管理できていない森林を所有している方。市町村に森林の経営管理を委ねたい高齢の森林所有者

申請のコツ:

まず市町村の森林管理担当課に所有森林の状況を相談しましょう。経営管理権の設定は市町村が主導で進めてくれます。意欲ある林業経営者への再委託により、森林からの収益が森林所有者に還元される仕組みです。

編集部メモ:

令和6年12月時点の制度概要資料で確認。森林環境税は令和6年度から課税開始(1,000円/年/人)。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

森林環境保全・整備に関する補助金

環境保全・省エネ公募中★★☆普通

森林整備事業(森林環境保全直接支援事業)

造林補助金

上限額

標準単価に基づく(施業種別・地域により異なる)

補助率

国3/10 + 都道府県上乗せで約68%程度

窓口

最寄りの森林組合・都道府県林務課

対象: 森林所有者、森林組合、林業事業体等(森林経営計画の認定を受けた者) | 所管: 林野庁 | 公募: 通年(森林経営計画に基づき随時)

森林の多面的機能の維持・増進を目的に、造林・間伐・下刈り等の森林施業に対して補助する事業です。森林経営計画に基づく計画的な施業が対象で、主伐後の再造林から路網整備まで幅広く支援します。

✏️sanchi.jp編集部の解説

森林経営計画の策定・認定が前提条件です。計画策定には専門知識が必要ですが、森林組合に相談すれば支援を受けられます。施業内容ごとの標準単価に基づく補助で、申請書類自体は定型化されています。

こんな人向け:

所有森林の間伐や再造林を計画している森林所有者。森林経営計画の認定を受けている方

申請のコツ:

まず森林経営計画を策定・認定を受けることが前提です。最寄りの森林組合に相談すれば、計画策定から施業実行、補助金申請まで一貫したサポートを受けられます。

編集部メモ:

日本の森林整備の基幹的な補助事業。都道府県問い合わせ先一覧は林野庁公式サイトに掲載。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

環境保全・省エネ公募中★☆☆易しい

森林・山村多面的機能発揮対策交付金

森林多面的機能交付金

上限額

活動種別ごとの交付単価(詳細は公式サイト参照)

補助率

定額(活動内容に応じた単価)

窓口

都道府県林務課・市町村

対象: 地域住民等で構成する活動組織(山村活かし隊) | 所管: 林野庁 | 公募: 4〜5月頃(都道府県で受付)

林業事業体による経営管理がされにくい里山林の整備・活用を通じて、山村集落の維持・活性化を図るため、地域住民等による森林の保全管理活動や森林資源の利用活動を支援する交付金です。

✏️sanchi.jp編集部の解説

活動組織の設立と活動計画書の作成が必要ですが、書類は比較的シンプルです。地域の森林組合や市町村のサポートを受けながら進められます。「半林半X」を含む多様な活動形態に対応しています。

こんな人向け:

里山林の保全活動に取り組む地域住民グループや森林ボランティア団体

申請のコツ:

活動組織を設立し、対象となる森林の所有者の同意を得ることが第一歩です。都道府県の林務課に早めに相談し、活動計画のひな形をもらいましょう。「半林半X」のライフスタイルでも参加可能です。

編集部メモ:

事業目標: 登録後5年以上継続的に活動している山村活かし隊の割合70%(令和11年度)。活動別交付単価の詳細は林野庁公式サイト参照。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

環境保全・省エネ公募中★★☆普通

花粉の少ない森林への転換促進緊急総合対策

花粉発生源対策

上限額

記載なし(都道府県への交付金方式)

補助率

記載なし(交付等要綱に規定)

窓口

都道府県林務課・林木育種センター

対象: 都道府県、苗木生産者、森林所有者等 | 所管: 林野庁 | 公募: 都道府県を通じて実施

スギ・ヒノキの花粉症対策として、花粉の少ない苗木への植替えや採種園・採穂園の整備、苗木生産・流通の活性化を支援する事業です。スギ人工林伐採重点区域の設定に基づき計画的に実施されます。

✏️sanchi.jp編集部の解説

個人の森林所有者が直接申請するのではなく、都道府県が計画を策定して事業を実施する方式です。スギ人工林伐採重点区域の設定等、行政主導の計画に基づいて進められます。

こんな人向け:

スギ・ヒノキの人工林を所有し、花粉の少ない苗木への植替えを検討している森林所有者

申請のコツ:

都道府県の林務課に花粉発生源対策の実施状況を確認しましょう。令和5年の花粉症対策の全体像を踏まえ、今後10年で集中的に実施される予定です。エリートツリー苗木への転換も対象となります。

編集部メモ:

令和5年の花粉症に関する関係閣僚会議で「花粉症対策の全体像」が策定。交付等要綱は令和6年12月制定。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

人材確保・育成の補助金

人材確保・育成公募中★☆☆易しい

林業労働安全強化対策

林業労働安全対策

上限額

安全診断は無料(事業全体として予算措置)

補助率

定額

窓口

全国素材生産業協同組合連合会

対象: 林業経営体 | 所管: 林野庁 | 公募: 通年(申込後に日程調整)

林業の労働災害防止のため、林業経営体の事務所や現場に潜む労働災害のリスクを見つけ出して改善方針を示す安全診断を実施する事業です。労働安全コンサルタントによる無料の安全診断が受けられます。

✏️sanchi.jp編集部の解説

申込書と簡単な資料を提出するだけで安全診断を受けられます。費用負担は一切なく、労働安全コンサルタントが事務所に訪問して診断を行います。診断結果と修了証が送付されます。

こんな人向け:

労働安全対策を見直したい林業経営体。無災害記録を継続したい森林組合や素材生産業者

申請のコツ:

全国素材生産業協同組合連合会にメールまたはFAXで申し込むだけで手続きは完了です。受診後には、のぼりやステッカー等の備品も送付されます。安全宣言届の提出により「安全な経営体」をアピールできます。

編集部メモ:

林業は全産業中で最も労働災害発生率が高い産業。安全診断は森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策の一部として実施。出典: 林野庁 公式情報。(出典: 林野庁 公式情報)

申請前に知っておくべきポイント

林業の補助金を活用するには「森林経営計画」の策定・認定が重要なステップです。計画の策定は森林組合に相談すればサポートを受けられます。計画認定を受けることで造林補助や各種支援事業の対象となります。

都道府県の林務課は林業関連補助金の中心的な窓口です。国の補助事業の多くは都道府県を通じて申請する仕組みのため、早い段階で林務課との関係を構築しておくことが重要です。

森林組合は計画策定から施業実行、補助金申請まで一貫したサポートを提供しています。個人の山林所有者にとっては最も頼りになるパートナーです。

よくある質問

Q. 林業を始めるために使える補助金はありますか?
「緑の雇用事業」が林業への新規就業者向けの主要な支援制度です。林業事業体でのOJT研修を受けながら月額最大9万円の給付金を最長3年間受けられます。都道府県の林業労働力確保支援センターが窓口です。
Q. 高性能林業機械の導入に補助金は出ますか?
はい、「林業・木材産業成長産業化促進対策」で高性能林業機械の導入が支援対象です。補助率は1/2以内で、ハーベスタやフォワーダ等の導入に活用できます。都道府県の林務課を通じて申請します。
Q. 森林経営計画を作成しないと補助金は受けられませんか?
造林補助など多くの林業関連補助金では、森林経営計画の認定が前提条件となっています。計画策定は森林組合に相談すれば支援を受けられますので、まず最寄りの森林組合にご相談ください。
Q. 個人の山林所有者でも補助金を申請できますか?
はい、個人の森林所有者も森林整備事業(造林補助)等の対象となります。森林経営計画を策定したうえで、間伐や再造林等の施業に対して補助を受けられます。森林組合への委託も可能です。
Q. 造林の補助金はどこに申請すればよいですか?
造林補助は都道府県の林務課が窓口です。実務的には最寄りの森林組合に相談するのが最も効率的です。森林組合が計画策定から施業、補助金申請までを一貫してサポートしてくれます。
Q. 林業の補助金は他の業種の補助金と併用できますか?
制度によりますが、同一経費への重複受給でなければ併用可能なケースがあります。例えば林業と木材加工業でそれぞれ別の設備に異なる補助金を充てることは可能です。都道府県の林務課に確認しましょう。
Q. 間伐に対する補助金の補助率はどのくらいですか?
森林整備事業(造林補助)では、国庫補助と都道府県補助を合わせて施業費の約68%程度が補助されるケースが一般的です。ただし施業の種類や地域によって異なるため、森林組合で具体的な単価を確認してください。
Q. 林業の担い手育成に関する支援制度はありますか?
緑の雇用事業が代表的な担い手育成制度です。新規就業者向けの研修支援に加え、5年目・10年目のキャリアアップ研修も用意されています。また各都道府県の林業大学校への進学支援制度もあります。

関連コンテンツ

⚠ 免責事項

本ページの情報は各省庁の公式資料に基づいて作成していますが、制度の詳細・最新の公募状況・申請条件は必ず各省庁の公式サイトでご確認ください。補助金の具体的な申請可否については、管轄の窓口にお問い合わせください。

更新履歴

2026-03-14カタログPDF検証に基づくv2データ公開(4カテゴリ38件)