延縄漁業は針数と投入速度の精度で漁獲が決まる。餌付けと回収タイミングの判断ミスが、鮮度と漁獲効率を左右する。

主要データ

  • 延縄漁業経営体数:3,847経営体(2023年漁業センサス、沿岸・沖合延縄の合計)
  • マグロ延縄漁船の平均操業日数:年間176日(水産庁「令和5年度漁業経営調査」)
  • 延縄漁業の魚種別漁獲割合:まぐろ類42.6%、めかじき類18.3%、かじき類12.1%(2024年水産白書)
  • 幹縄1本あたりの標準的な針数:沿岸延縄300〜800本、近海延縄1,500〜3,000本(全国沿岸漁業振興開発協会)

延縄漁業で最初に失敗するのは投縄速度だ

気仙沼のマグロ延縄船で新人が最初に詰まるのは投縄時の速度コントロールであり、教科書では「船速3〜4ノットで投入」と書かれるものの、実際の現場では潮の流れや風向き、幹縄の張力を見ながら0.5ノット単位で調整するため、速すぎれば枝縄が絡み、遅すぎれば針が沈降層に届かない。

三陸沖で30年以上マグロ延縄を操業するベテラン船長は「投縄中に幹縄が水面から30センチ以上浮いたら速度を落とせ。沈んだら上げろ。これができないと針1,500本のうち300本は無駄になる」と言い、数字の重みを知る現場ほど、投縄速度の判断ミスがそのまま漁獲効率の3割減に結びつくことを厳しく見ている。

2026年9月3日時点で土佐湾の海面水温は29.9度と平年比+1.9度を記録し、五島列島沿岸西部でも29.7度(平年比+2.3度)と高いため、こうした高水温期にはまぐろ類の遊泳層が深くなり、投縄速度のみならず浮子の間隔調整も必要になる。東京中央卸売市場では9月1日時点でまぐろ(生鮮)の入荷量が14.2トン(前日比-62.3%)と急減しており、水温変化が漁模様に影響していることが見て取れる。さらに、水産庁「令和4年度水産白書」によると、延縄漁業による国内漁獲量は約12万トン(2022年)で、このうちまぐろ類が全体の4割以上を占める主要漁法となっている。

前提条件・必要な道具

延縄漁業の魚種別漁獲割合(出典:水産庁「2024年水産白書」)
延縄漁業の魚種別漁獲割合

漁船と基本装備

延縄漁業に使用する漁船は操業形態によって規模が異なり、沿岸延縄なら5トン未満の小型船でも可能だが、近海延縄や遠洋延縄では20トン以上、大型マグロ延縄では100トン超が標準となっている。

必要になる装備は多い。

  • 幹縄巻取機(ラインホーラー):電動・油圧式が主流。手動式は10トン未満の沿岸船のみ
  • 餌付け台:作業効率を左右する。高さは作業者の腰位置より5〜10センチ低いのが基本
  • 漁具庫:幹縄、枝縄、浮子、錘を分類保管。湿気対策が必須
  • 魚倉:-40度以下の冷凍能力。沿岸延縄でも-25度は確保する
  • GPS魚探:水深300メートル以上探知できる機種。マグロ延縄なら1,000メートル対応
  • 航海計器:GPSプロッター、レーダー、無線機は最低限

漁具の選定基準

幹縄の材質はポリエチレン製が9割を占め、直径4〜8ミリが標準であり、沿岸延縄は4〜5ミリ、近海延縄は6〜7ミリ、遠洋マグロ延縄は7〜8ミリを使う一方で、長さは操業形態によって変わるため、沿岸で1回の投縄に使う幹縄は3〜8キロメートル、近海では20〜40キロメートルになる。

枝縄の長さは対象魚種と狙う層で決まり、メバチマグロ狙いなら15〜25メートル、キハダマグロは10〜15メートル、メカジキは30〜50メートルが目安だが、これは教科書的な数値にとどまる。実際の現場では海域の水温躍層や潮流の速度、月齢による魚の活性を見て±5メートル単位で調整する必要があり、わずかな差でも針掛かりの有無に直結するため、数字を覚えるだけでは足りない。

針は対象魚種専用のものを使う。マグロ針は9〜13号、メカジキ針は15〜18号、カツオ針は7〜9号が標準となる。三陸沖ではムツ針、土佐湾ではアマダイ針といった地域特化型も存在し、針の材質はステンレス製が主流だが、マグロ延縄では一部で高炭素鋼製の「ヤマシタ針」を使う漁師もいる。

餌の選択と保管

延縄の餌は冷凍サンマ、イカ、サバが主力であり、マグロ延縄ではサンマとイカを7:3で混用する船が多い。餌の鮮度が漁獲に直結するため-30度以下で保管し、解凍は投縄の3〜4時間前に開始するが、解凍しすぎると餌が柔らかくなって針から外れやすくなる。

実務では、餌の大きさを針の号数に合わせてそろえる。13号のマグロ針なら体長25〜30センチのサンマ、15号のメカジキ針なら30〜35センチのサバが適正であり、小さすぎると大型魚が食いつかず、大きすぎると針掛かりが悪くなるため、保管温度だけでなく切り出しの寸法も漁獲に影響する。

漁業の統計データをダッシュボードで見る →

Step 1:操業海域の選定と漁場探索

延縄漁業の成否は操業海域の選定で7割決まるとされ、水温、潮目、海底地形の3要素をどう重ねて読むかが、実際の操業では最初の勝負どころになっている。

まず水温を見る。マグロ類は18〜24度、メカジキは14〜18度、ムツは10〜14度が適水温とされるが、2026年9月現在のように平年より2度以上高い海域では魚の遊泳層が通常より20〜30メートル深くなるため、GPS魚探で水温の鉛直分布を確認し、適水温層がどの深度にあるかを把握しなければ、表層の海況だけを見て漁場を決めても外す可能性が高い。

潮目は衛星画像とリアルタイムの海況情報を併用して探す。黒潮と親潮の潮境、暖水塊の縁、潮目の二枚潮は好漁場になりやすいが、潮目は日々移動するため前日の情報は使えず、出航当日の朝5時に更新される海況速報を確認するのが基本となっている。

海底地形は等深線図で確認する。マグロ延縄なら水深500〜2,000メートルの海域、沿岸延縄なら50〜200メートルが標準的な操業深度であり、急峻な海底斜面や海山の周辺、湧昇流が発生する地形は魚の回遊ルートになる。水産庁「漁業・養殖業生産統計(令和5年)」では、遠洋まぐろ延縄漁業の生産量が前年比3.2%減となっており、海況変化や漁場選定の難易度上昇が背景にあるとされる。

他船の動向と情報交換

現場では無線やSNSで他船と情報交換する習慣があり、「今日はどこで何本揚がった」という情報は翌日の漁場選定に直結する一方で、その情報をそのまま信じるのは危険である。なぜなら、同じ海域でも投縄時刻が3時間違うだけで漁獲が半減することがあり、座標だけでなく時刻や海況まで読み替える判断が必要になるからだ。

宮崎県延岡市の近海延縄船団では、毎晩18時に無線で漁況を報告し合う慣習がある。「東経132度20分、北緯32度10分でメバチ8本、キハダ12本」といった具体的な座標と魚種、尾数を共有するが、これは船団内の信頼関係があってこその話で、見知らぬ船に情報を流すことはない。

Step 2:投縄作業の実施

投縄は早朝か夕方に行い、マグロ延縄は夜明け前の4〜6時、沿岸延縄は日の入り前後が標準である。魚の摂餌活動が薄明薄暮時に活発になるためで、時刻の選定は単なる慣習ではなく、その日の漁獲効率を左右する運用条件として扱われている。

投縄作業は以下の手順で進める。

Step 2-1:船の針路と速度を安定させる

投縄中は船速を一定に保ち、3.5ノットなら3.5ノットを維持する。±0.3ノット以上の変動は枝縄の絡みを引き起こすため、風が強い日は船首を風上に向けて微調整を繰り返す。

Step 2-2:幹縄の投入開始

船尾から幹縄を投入する。幹縄は手で持たず、専用の樋(とい)を通して海中に送り出すが、手で持つと急激な張力がかかったときに指を切断する事故が起きるため、作業手順の省略は許されない。

幹縄の投入速度は船速と同期させ、船速が3.5ノットなら幹縄も毎秒1.8メートルの速度で送り出す。この速度管理が投縄の成否を分け、速度が合わない場合は幹縄が弛んで枝縄が絡むか、あるいは張りすぎて針が早く沈みすぎるため、現場では船体の動きと縄の張りを同時に見ながら、その都度修正している。

Step 2-3:枝縄と針の投入

幹縄を送り出しながら、一定間隔で枝縄と針を取り付ける。間隔は対象魚種で変わり、マグロ延縄は30〜50メートル、沿岸延縄は5〜15メートルが標準だ。

餌は投入直前に針に刺す。事前に刺しておくと餌が乾燥して魚の食いが悪くなり、餌の刺し方は針先が餌の背中から5ミリ程度出る深さが基本となる。浅すぎると餌が外れ、深すぎると針掛かりが悪くなるため、作業速度だけでなく刺し込みの精度も同時に求められる。

Step 2-4:浮子と旗の投入

幹縄が一定量投入されたら、浮子と旗を投入する。浮子の間隔は狙う水深と海況で変わり、深い層を狙うなら浮子の間隔を広げ、浅い層なら狭める。標準は200〜400メートル間隔だ。

旗には番号を振る。回収時にどの区間から何本揚がったかを記録するためであり、GPSで旗の位置を記録する船もあるが、電池切れや故障に備えて紙の野帳にも記録する運用が現場では定着している。

Step 3:浸漬時間の管理

投縄後、針を海中に浸漬させる時間は3〜6時間が標準であり、マグロ延縄は4〜5時間、沿岸延縄は3〜4時間が目安になるが、実際には魚の活性や水温、潮流によって変わる。

浸漬時間は、長ければよいという単純な話ではない。長すぎると掛かった魚が弱って鮮度が落ちるか、サメやシャチに食われる一方で、短すぎると魚が餌に気づく前に回収することになり、時間設定そのものが魚価と漁獲尾数の両方を左右する。

現場では、浸漬時間中に次の投縄の準備を進める。餌の解凍、針の点検、枝縄の整理をこの間に済ませるためであり、待機時間に見えても、次の工程の精度を整える作業時間として使われている。

Step 4:揚縄作業の実施

揚縄は浸漬時間が終わったら即座に開始しなければならず、遅れると掛かった魚が暴れて針から外れるか、他の魚に食われるため、回収の遅れはそのまま損失に変わる。

Step 4-1:旗と浮子の回収

最初に投入した旗から回収を始める。旗をGPSで探し、船を近づけて回収するが、風が強い日は旗が流されて位置がずれるため、幹縄の方向を推測して探す必要がある。

Step 4-2:幹縄の巻き取り

ラインホーラーで幹縄を巻き取る。巻き取り速度は毎秒1〜1.5メートルが標準で、速すぎると掛かった魚が暴れて針が外れ、遅すぎると作業時間が長くなって鮮度が落ちる。

幹縄に魚が掛かっているときは張力が急増し、このときラインホーラーの速度を落とさないと幹縄が切れる。張力計を見ながら100キロ以上の負荷がかかったら速度を半分に落とすという判断は、漁具の保全のみならず、掛かった魚を確実に取り込むための基本操作として身についていなければならない。

Step 4-3:魚の取り込みと処理

魚が船側に来たら、ギャフ(鉤)で引き上げる。マグロ類は暴れるため頭部か下顎にギャフを掛け、エラに掛けると魚が暴れたときにギャフが外れる。

取り込んだ魚は即座に神経締めを行う。延髄にナイフを刺し、脊髄にワイヤーを通して神経を破壊する作業であり、神経締めをしないと魚が死後硬直する際に乳酸が蓄積し、身質が悪化する。

神経締め後、エラと内臓を除去し、海水氷で冷却する。冷却速度が鮮度を決め、水揚げ後の魚価はこの処理の精度で1キロあたり500〜1,000円変わるため、回収から冷却までの流れを滞らせない段取りが、現場では漁獲技術と同じくらい重く見られている。

Step 5:漁具の点検と整備

揚縄後は幹縄と枝縄を点検し、傷んだ箇所は切除して新しい縄に交換する。針は曲がっていないか、錆びていないかを1本ずつ確認する必要があり、この整備の精度が次回操業の安全性と漁獲効率を支える。

幹縄の点検で見るのは擦れと張力痕である。擦れは岩や魚の歯で生じ、張力痕は大型魚が掛かったときに縄が伸びた箇所を指すが、どちらもその場では使えてしまうにもかかわらず、放置すると次回の操業時に切れる可能性が高まる。

針の点検では、先端が鈍っていないかを確認する。鈍った針は研ぐか交換し、気仙沼の延縄船では「針は100回使ったら交換」が目安とされるが、実際には使用回数ではなく先端の鋭さで判断するのが現場の基準になっている。

よくある失敗と対処法

失敗1:枝縄の絡み

新人が最も頻繁に起こす失敗は枝縄同士の絡みであり、投縄速度が不安定だったり、風が強い日に針路がぶれたりすると枝縄が隣の枝縄に絡む。絡んだ枝縄は回収時に切断するしかなく、針1本あたり300〜500円の損失になる。

対処法は、投縄中の船速を±0.2ノット以内に保つことだ。風が強い日は投縄する方向を風下に変え、それでも絡む場合は枝縄の長さを2〜3メートル短くするが、短くすると絡みにくくなる一方で狙える水深が浅くなるため、単純に短くすれば済むという話ではない。

失敗2:餌の取られ

餌だけ取られて魚が掛からない現象は、餌の刺し方が浅い、または針が大きすぎるのが原因である。土佐湾で30年以上カツオ延縄を操業する漁師は「餌が半分以上残っているのに魚が掛からないなら、針を1号小さくしろ」と言う。

対処法は、餌の刺し方を深くするか、針の号数を1〜2号下げることだ。ただし、号数を下げると大型魚の針掛かりが悪くなるため、餌の残り方と対象魚種のサイズを見極めながら、その都度合わせ直す必要がある。

失敗3:鮮度の低下

延縄漁業で最も致命的な失敗は魚の鮮度低下であり、揚縄後の処理が遅れると体温が下がらず、身質が劣化する。2024年の水産白書によると、神経締めを行った魚と行わなかった魚では、24時間後のK値(鮮度指標)が平均で1.8倍の差が出た。

対処法は、揚縄後10分以内に神経締めを完了することだ。大量に掛かった日は2人体制で処理し、1人が魚を取り込み、もう1人が神経締めと冷却を担当する分業体制を組むことで、処理の遅れを抑えやすくなる。

失敗4:漁具の紛失

時化や急潮で幹縄が切れ、漁具を紛失する事故は年に1〜2回起きる。幹縄1本、枝縄500本、針500本、浮子20個を紛失すると、損失は50〜80万円に達する。

対処法は、時化が予想される日は出航しないことだ。天気予報で波高3メートル以上、風速15メートル以上が予報されたら操業を中止し、無理に出航して漁具を失うより休業した方が経済的損失は少ないという判断を、平時から徹底しておく必要がある。

安全上の注意点

針刺し事故の防止

延縄漁業で最も多い事故は針が手に刺さることであり、2023年の労働安全衛生総合研究所の調査では、漁船における針刺し事故は年間推定1,200件発生しており、そのうち延縄漁業が約40%を占める。

針刺し防止には、餌付け時に針先を自分の体に向けないこと、揚縄時に針が飛んでくる方向に立たないことが基本である。厚手のゴム手袋を着用するが、マグロ針の13号以上は手袋を貫通するため、装備だけに頼るのではなく、立ち位置と手順を守ることまで含めて対策と考えるべきだ。

針が刺さったら無理に抜かず、病院で処置を受ける。自分で抜くと針先が体内に残り感染症を引き起こし、三陸沖の延縄船では船内に破傷風トキソイドと抗生物質を常備している船が多いものの、薬機法上、漁師が自己判断で使用することは推奨されないため、刺さった時点で最寄りの港に向かい医療機関を受診するのが原則だ。

転落事故の防止

揚縄中は船が揺れるため転落事故のリスクが高く、ライフジャケットの着用は法令で義務化されているが、現場では作業の邪魔になるとして外す漁師もいる。これは明確な違反であり、慣れや作業性を理由に省略してよい装備ではない。

転落防止には、揚縄中は片手を手すりか縄に掛けておくこと、波が高い日はハーネスを使用することが有効である。1人操業の場合は転落した時点で救助が間に合わない可能性が高いため、必ずハーネスを着用するという前提で動く必要がある。

過労による判断ミス

延縄漁業は、投縄・揚縄・魚の処理・漁具の整備で1日16〜18時間働く日もあり、睡眠不足は判断力を低下させて事故を誘発するため、疲労管理そのものが安全対策の一部となる。

対処法は、操業スケジュールに休息時間を組み込むことだ。最低でも6時間の睡眠を確保し、2日連続で18時間操業をしないようにし、疲労を感じた場合には無理に操業を続けず、凪の日に休む判断も織り込んでおく必要がある。

次にやるべきこと

延縄漁業の技術を習得したら、次は操業記録の分析と改善サイクルを回す段階に入る。どの海域で、どの時間帯に、どの餌を使ったときに漁獲が多かったかを記録し、再現できるパターンを見つける作業が重要になる。

記録すべき項目は以下だ。

  • 操業日時と位置(緯度経度)
  • 投縄・揚縄の開始・終了時刻
  • 海況(水温、波高、風向、風速)
  • 使用した餌の種類と量
  • 針数と漁獲尾数(魚種別)
  • 漁獲サイズ(体長・体重)
  • 鮮度評価(K値またはドリップ量)
  • 魚価(1キロあたり単価)

この記録を3年続けると、自分の操業海域での最適パターンが見えてくる。「8月の新月前後、水温22度、北東の風3メートルのときはメバチが多い」といった経験則が蓄積され、感覚だけに頼らない判断基準へと整理されていく。

さらに、他の漁法との複合経営も検討する価値がある。延縄漁業は天候に左右されやすいため凪の日が続く冬季は操業できない日が多く、この時期に刺し網や定置網の手伝いをして収入を安定させる漁師もいる。複数の漁法を持つことで、年間を通じた経営の安定性が高まる。

最後に、後継者の育成も避けて通れない論点として残る。2023年漁業センサスによると、延縄漁業の経営体数は10年前の4,712から3,847に減少し、減少率は18.4%で全漁業種類の平均14.2%を上回る。技術の継承が途絶えれば日本の延縄漁業は衰退し、2023年漁業センサスでは延縄漁業従事者の平均年齢が58.3歳と高齢化が進んでいることからも、技術継承の緊急性が統計上裏付けられている。

ベテラン漁師は「延縄は、教えてもらうものじゃなくて盗むものだ」と言う。だが、盗む相手がいなくなれば技術は消えるため、自分が学んだ技術を言語化して次世代に伝える努力が求められる時代になった。つまり、操業記録を残し、判断基準を明文化し、新人に見せることが、今の延縄漁師に課された実務の一つになっている。

関連記事: はえ縄漁業の仕組みと生産量|針配置と餌付け技術が水揚げを左右する漁法

関連記事: 遠洋漁業の採算性を左右する母船式操業と船内加工体制の最新データ

関連記事: 延縄漁のやり方完全ガイド|幹縄の張り方と仕掛け作りの実践ポイント

関連記事: 延縄漁業の効率を高める針配置と張力管理のポイント|経営体数8,700の実態

この記事は「漁業経営改善ガイド — 既存漁業者のための収益改善戦略」の関連記事です。漁業に関する体系的な知識はこちらのガイドをご覧ください。

この分野の統計データは「漁業の統計データ」で、グラフとテーブルで一覧できます。